家づくりを考え始めると、
多くの方がまず近所の住宅展示場へ足を運びます。
ハウスメーカーの話を聞き、工務店のホームページを見て、
その中で初めて「設計事務所」という選択肢を知る方も少なくありません。
一方で、
「設計事務所は敷居が高そう」
「費用が高いのでは?」
「ハウスメーカーや工務店と何が違うの?」
という声もよく耳にします。
今回は、設計事務所で家を建てるという選択について、
できるだけ分かりやすくお話ししたいと思います。
ハウスメーカーとの違い
ハウスメーカーは、多くの実績や商品を持ち、家づくりの仕組み化が整っています。
品質が安定しており、完成までの流れも分かりやすいことが特徴です。
一方で、あらかじめ用意された商品やルールの中で計画を進めるため、
敷地条件や暮らし方によっては制約を感じることもあります。
また、多くの大手ハウスメーカーでは独自の工法や部材を採用しています。
そのため、住まいの計画は各社のルールや商品体系の中で進められることが一般的です。
完成後の点検やメンテナンスについても、
そのハウスメーカーを通じて行うことが前提となる場合が少なくありません。
安心感がある反面、
将来的な改修や設備更新の際に、選択肢が限られることもあります。
家づくりを進めるうえでは、
「完成時の住まい」だけでなく、
20年後、30年後の維持管理や住み継ぎ方まで考えておくことも大切です。
設計事務所では特定の商品や工法に縛られず、
その土地やご家族に合った方法を一から検討します。
また、将来の修繕や改修についても、
特定の会社に依存しにくい住まいづくりを目指しています。
そして、設計事務所は、決まった商品を販売することが目的ではなく、
そのご家族のためだけの住まいを一から考えます。
敷地の日当たりや風の流れ。
家族構成や将来の暮らし方。
趣味や仕事の時間。
そうした一つひとつを丁寧に整理しながら、住まいの形を考えていきます。
工務店との違い
地域に根差した工務店には、優れた技術力を持つ会社が数多くあります。
実際に、弊所も信頼できる工務店と協力しながら家づくりを進めています。
設計事務所と工務店の大きな違いは、
“設計と施工が分かれているかどうか”
にあります。
多くの工務店では、
設計と施工を同じ会社が担当します。
窓口が一つになるため話が早く、分かりやすいという利点もあります。
一方で、
設計する人と工事を行う人が同じ組織に属しているため、
計画内容や工事品質を第三者の立場で確認する人はいません。
設計事務所との家づくりでは、
設計者と施工会社が独立した立場で関わります。
設計者は建築主の立場に立ち、
工事が図面通りに進んでいるか、
見えなくなる部分まで丁寧に確認します。
これは自動車でいえば、
販売店とは別に、購入者側の専門家が品質を確認しているようなものです。
また、工事会社を一社に限定せず、
計画内容に応じて施工会社を選定できることも特徴です。
設計と施工を分けることで、
「つくる側の都合」ではなく、
「住まう人にとって何が最善か」
を基準に判断しやすくなります。
私たちは、
建築主の代理人として、
住まいの品質を守るために工事監理を行っています。
設計料は特別な費用なのでしょうか
設計事務所への相談を検討される方から、
「設計料が別途必要になるので高いのでは?」
というご質問をいただくことがあります。
実は、設計や工事監理に関わる費用は、
どのような会社で家づくりを進めても必ず発生しています。
ハウスメーカーでも工務店でも、
設計を行う人がいて、
図面を作成し、
現場を確認し、
完成まで監理する人がいます。
当然ながら、それらの費用は建築費の中に含まれています。
違いは、その費用の見せ方です。
設計事務所では、
「設計・工事監理料」
として明確にお示しします。
一方で、ハウスメーカーや工務店では、
諸経費や各工事項目、会社運営費などに含まれていることが一般的です。
つまり、
“設計事務所だから特別に費用が追加される”、
といったことではなく、
“これまで見えにくかった費用が明確に示されている”、
と考えていただく方が実態に近いかもしれません。
私たちは、家づくりに必要な費用を
できるだけ分かりやすくお伝えしたいと考えています。
そのため、設計や工事監理にどのような業務が含まれているのかも含めて、ご説明しています。
設計事務所が向いている方
設計事務所での家づくりは、すべての方に向いているわけではありません。
例えば、
- とにかく早く建てたい方
- 価格だけで比較したい方
には、別の選択肢の方が合うかもしれません。
一方で、
- 建替えかリフォームか迷っている
- 定年後を見据えた住まいを考えたい
- 性能も大切だが居心地も大切にしたい
- 流行ではなく、自分たちらしい住まいをつくりたい
- 長く付き合える設計者を探している
そんな方には、設計事務所という選択肢が合うことがあります。
実際に『千葉・検見川の住まい』のお施主様からは、
「家づくりを終えた今でも、『この家にして良かったね』と夫婦で話しています。
夏も冬も快適で、住み始めてからも暮らしの満足感が続いています。」
という嬉しいお言葉をいただいています。
家は完成した時がゴールではありません。
暮らし始めてからも満足感が続くことが、本当に大切なことだと私たちは考えています。
まずは家づくりの整理から
家づくりは、多くの方にとって初めての経験です。
だからこそ、
建替えが良いのか。
リフォームが良いのか。
そもそも今が建て時なのか。
まずはその整理から始めることが大切だと思います。
弊所の住まいの相談会では、設計契約を前提とした営業は行っておりません。
現在のお考えやお悩みを伺いながら、
ご家族にとって本当に大切なことを整理する時間にしたいと考えています。
土地探しの途中でも構いません。
建替えかリフォームか迷っている段階でも構いません。
家づくりを急ぐ必要はありません。
まずは今のお考えをお聞かせください。
ご家族にとって本当に大切なことを、一緒に整理するところから始めましょう。
住まいの相談会のご案内
家づくりの進め方や予算の考え方。
土地探しや建替えの判断。
設計事務所との家づくりについて。
どのような内容でも構いません。
完全予約制で、一組ずつゆっくりとお話を伺っています。
設計契約を前提とした営業は行っておりませんので、安心してご相談ください。
暮らしの見学会のご案内
図面や写真だけでは伝わりにくいことがあります。
光の入り方。
室温の心地よさ。
家族との距離感。
静かな時間の流れ。
私が家族と実際に暮らしている住まいを公開する
「自邸|暮らしの見学会」では、
そうした住まいの質感を体感していただけます。
住宅展示場とは少し違う、
実際の暮らしのある住まいです。
もしご興味がありましたら、ぜひお気軽にお越しください。
家づくりは、人生の中でも大きな決断のひとつです。
だからこそ、
どの会社で建てるかを決める前に、
どんな暮らしを送りたいのかを考える時間を持っていただきたいと思います。
設計事務所という選択肢が、その答えのひとつになるかもしれません。
タイラヤスヒロ建築設計事務所の家づくり
千葉県で注文住宅を検討されている方へ。
暮らしをつくる家、家をつくる想い
- 断熱等級6(UA値0.46~|HEAT20 G2~G3水準)
- 耐震等級3(許容応力度設計)
- C値0.7以下(気密性能/中間測定時)
- 長期優良住宅対応
- 一次エネルギー消費量等級6/ZEH(GX ZEHなど)対応可/BELS評価対応可
- 高耐久仕様
- 自然素材の活用
- 日本の職人さんによる確かな手仕事を活かす家づくり
- 小さな家でも快適に暮らせる設計
冬は、太陽のあたたかさを静かに抱き込む家。
夏は、庇や窓の設計が光を整え、心地よい影をつくる家。
そんな “自然の力(パッシブデザイン)” を大切にしながら、
耐震・断熱・気密・通風・日射コントロールといった性能を磨き、
さらに光熱費や維持管理費(ランニングコスト削減)など、暮らしの先々まで見据えた
“住まい全体の最適化” を行っています。
そこに欠かせないのが、
日本の職人さんが手をかけてつくる、確かで美しい仕事です。
自然素材が持つ表情や触り心地を生かしながら、
細部に宿る手仕事の積み重ねが、住まいの寿命と豊かさを支えています。
日々の暮らしが快適で、心と体に無理がなく、
十年後も、二十年後も「この家にしてよかった」と思えること。
それが、私の考える “当たり前の性能” であり、住まいづくりの “揺るぎない想い” です。





