FAQ|よくあるご質問 ③お金・費用について
設計料・予算・高性能住宅のコスト
家づくりを考え始めると、「総額はいくら必要?」「建築家に頼むと高い?」「高性能住宅はコストが掛かる?」といった不安を感じる方も多いと思います。
私は、単純に"安い家"をつくることではなく、
長く安心して住めること
光熱費や維持管理費を抑えられること
無理のない予算計画であること
を大切にしています。このページでは、注文住宅の費用や設計料、高性能住宅のコストについて、よくいただく質問へお答えしています。
Q.1
注文住宅の総予算はどれくらい必要ですか?
A.
建物の大きさや性能・土地条件・ご要望内容によって大きく変わるため、一概にお伝えすることは難しいのですが、私が基準としている性能・規模感の住まいでは、建築工事費として3,000万円(税込)が一つの目安となることが多いです。※2025年工事契約時点
家づくりの費用は建物本体だけではありません。
外構工事(敷地条件により変動)
設計監理費用・各種申請費用・登記費用
住宅ローン関連費用・各種保険費用
家具・家電・カーテン類
一般的には、建築工事費とは別に建築工事費の20%前後の諸費用・付帯費用を想定しながら資金計画を行うことをおすすめしています。
「建てる時の費用」だけではなく、「住み続けた後の負担」まで含めて、無理のない家づくりをご提案しています。
Q.2
設計料はどれくらいかかりますか?
A.
弊所の木造住宅の基本設計料は「工事費全体の◯%」という計算方法ではありません。詳しくは設計料のページをご覧ください。
設計料は単に図面を描く費用だけではなく、敷地調査・温熱計画・構造計画・日射検討・工事監理など、多くの検討や確認が含まれています。「長く安心して住み続けられること」を大切にしているため、性能や施工精度まで含めて設計・監理を行っています。
詳しくはこちら
設計料について →Q.3
コストを抑えながら家を建てることはできますか?
A.
はい、可能です。ただし、私たちが大切にしているのは単純に「安くする」ことではなく、「無理のないコストバランス」です。
本当に必要な広さを見極める
シンプルな構造とする
メンテナンスしやすい素材を選ぶ
設備機器を増やしすぎない
初期費用だけで判断するのではなく、将来のメンテナンスや耐久性まで含めて適切に選定することで、結果的に生涯コストを抑えやすくなります。
Q.4
高性能住宅は光熱費を抑えられますか?
A.
はい、高断熱・高気密住宅は冷暖房効率が高いため、一般的な住宅に比べて光熱費を抑えやすくなります。断熱性能・気密性能・日射取得・日射遮蔽・空調計画・通風計画を総合的に丁寧に設計することで、年間を通して無理のない温熱環境をつくることができます。
また、太陽光発電設備を設けることで、日中に使用する電力を自家発電で賄うことも可能です。私たちの自邸でも太陽光発電パネルを設置し、壁掛けエアコン2台のみで暮らせる計画とし、実際の温熱環境や使い勝手を自ら検証し続けています。
設備を増やして快適性を補うのではなく、「建築そのものの性能を高めること」を大切にしています。
Q.5
小さい家にするとコストは下がりますか?
A.
一般的には、建物面積を抑えることで建築コストを整理しやすくなります。ただし、単純に小さくするだけでは、暮らしにくくなってしまう場合もあります。
視線の抜け
吹抜け
窓配置
収納計画
などを工夫しながら、小さくても広がりを感じられる住まいを大切にしています。「広い家」ではなく「無理せず、心地よく暮らせる家」を目指しています。
Q.6
設計料や工事費は、いつ、どのタイミングで支払うのですか?
A.
家づくりのお金は、一度にまとめてお支払いいただくものではありません。段階ごとに、少しずつ分けてお預かりします。
まず、以下の表が弊所の設計料についてです。
| 段階 | お支払い |
|---|---|
|
ご契約前の計画案検討 設計契約に進めば設計料に充当(実質無料) |
16.5万円 税込 |
| 設計契約時(着手金) | 20% |
| 基本設計の完了時 | 25% |
| 実施設計の完了時 | 25% |
| 確認申請の完了時 | 10% |
|
完成・お引渡し時 途中の増減分を含む |
残り20% |
工事費は、設計料とは別に、施工会社との「工事請負契約」でお支払いいただきます。着工時・上棟時・完成時といった区切りで分けるのが一般的で、条件は施工会社によって決まります。弊所は第三者の立場で、その支払い条件が妥当かどうかも確認します。
大きな金額を、一度に動かすわけではありません。段階を踏むごとに、納得して次へ進んでいただく。お金の流れも、その考え方に沿っています。
設計料について
設計料に何が含まれ、どう決まるのか。
内訳と考え方を、正直にまとめています。
Q.7
工事の途中で、金額が増えることはありますか?
A.
正直にお答えします。可能性は、あります。ただし、設計事務所を通す家づくりは、その「増える」をできるだけ小さく、納得できる形にするための仕組みになっています。
金額が動く、主な理由は三つです。
お客様のご要望による変更(あとから仕様や設備を変える)
着工後に判明すること(地中の埋設物など、掘って初めて分かるもの)
資材や人件費の、世の中の価格変動
弊所では、こう抑えます。
見積りは、実施設計で詳細に図面を固めてから、施工会社に正式に依頼します。「だいたいこのくらい」で契約しません。
地盤は、事前の調査で状態を確かめます。改良が濃厚なときは、その費用を最初から予算に組み込んでおきます。
工事が始まった後の変更は、必ず金額を確認し、ご了解をいただいてから進めます。勝手に増えることはありません。
施工会社からの追加請求が妥当かどうかを、第三者の立場で確認します。
それでも、地中の障害物などのように、事前に完全には読み切れない費用もあります。ですから、資金計画には少し余裕(予備費)を見ておくことを、正直におすすめしています。
家づくりの流れ
見積り・金額調整を、どの段階でどう進めるか。
ご相談から引渡しまでの流れをまとめています。
Q.8
建て替えの場合、解体費や仮住まいの費用はどれくらい見ておくべきですか?
A.
建て替えでは、新しい家を建てる費用のほかに、いくつか別の費用がかかります。ここを見落とすと、資金計画が狂います。正直にお伝えします。
主にかかるのは、次のものです。
既存の家の解体費
工事のあいだの仮住まいの家賃
引っ越し費用(仮住まいへ、そして新居へ。2回分)
地盤の調査や、必要な場合の改良費
金額を一律でお伝えしないのには、理由があります。
解体費は、建物の造り(木造か、鉄骨か)、広さ、重機やトラックが入れる敷地かどうかで、大きく変わります。
仮住まいの費用は、工事期間の長さと、借りる住まいの広さ・場所で変わります。
どちらも、その土地とその建物を見なければ、正確な数字は出せません。
ですので弊所では、資金計画の段階で、これらを含めた全体の費用を、その敷地に即してご一緒に整理します。「建てる費用」だけでなく、「建て替えに本当に必要な総額」を、最初に見えるようにする。それが、あとで慌てないための、いちばん確実な方法だと考えています。
コラム
定年を機に、家を建て替えるということ。
建て替えかリノベーションか、退職金の使い方も含め、正直に書きました。
Q.9
60代ですが、住宅ローンを組むべきでしょうか。現金で建てる方がいいですか?
A.
これは、定年前後の多くの方が迷われる問いです。正直に申し上げます。どちらが正解かは、その方の資産や収入、そして考え方によって変わります。ですから、弊所が「こうすべきです」と決めることはしません。判断の材料になる事実だけ、率直にお伝えします。
ローンで建てる場合。
手元の資金を残したまま、家を建てられます。
60代でも借りられる場合はありますが、年齢の上限・返済期間・団体信用生命保険の加入条件は、金融機関によって異なります。ここは、金融機関に直接ご確認いただく必要があります。
利息の分だけ、総支払額は増えます。
現金で建てる場合。
利息がかからず、総支払額は抑えられます。
一方で、手元の資金は減ります。老後の暮らしや、もしもの時に使えるお金をどれだけ残すか。ここが分かれ目です。
お金の借り方や運用そのものは、金融機関やファイナンシャルプランナーが専門です。弊所がお役に立てるのは、その手前です。「そもそも、いくらの家にするか」。無理のない総額を一緒に見極め、建てた後の光熱費や維持費まで抑える設計をする。払い方を考えるための、土台を整えるところです。
どちらを選ぶにせよ、大切なのは、総額と、住んだ後の負担が、はっきり見えていることです。そこが見えていれば、判断は、ずっと落ち着いたものになります。
住まいの相談会
予算や費用の考え方など、どんな段階のご相談でも歓迎しています。
随時開催。費用はかかりません。
Q.10
親からの資金援助を受ける場合、贈与税は考えておくべきですか?
A.
はい、考えておいた方がいい話です。ただ、これは税金の話なので、はっきりお伝えします。弊所は税の専門家ではありません。一般的な考え方だけをお伝えします。実際の判断は、税理士か税務署にご確認ください。
知っておいていただきたい事実は、次のことです。
親や祖父母から資金援助を受けると、原則として贈与税の対象になります。
ただし、住宅を取得するための資金援助には、一定額まで贈与税がかからない特例が設けられています。
この特例は、金額の上限も、適用の条件も、期限も、そのときの制度によって変わります。使えるかどうか、いくらまでかは、必ず税理士か税務署(国税庁)で最新の内容をご確認ください。
弊所にできるのは、その手前の整理です。援助を受けるとして、家にいくらかけるのか。無理のない総額を、一緒に見極める。税の手続きそのものは、信頼できる税理士におつなぎすることもできます。
お金の話は、早めに、正直に。ここが整っていると、家づくりは安心して進められます。
住まいの相談会
資金の組み立てや総額の考え方も、どんな段階のご相談でも歓迎しています。
随時開催。費用はかかりません。
図面や数値だけでは分からない、空気感・室温・素材感・暮らしやすさを、実際に体感していただけます。
自邸見学会
設計者が家族と実際に暮らす自邸を、毎月限定で公開しています。
まずいらしてください。
住まいの相談会
予算や費用のこと、どんな段階のご相談でも歓迎しています。
随時開催。費用はかかりません。