コラム|家づくりの考え方
建築費が上がるポイントの考え方
「なぜ、この家はこの金額になるのか」
家づくりを考え始めた多くの方が、途中で一度は感じる疑問です。
建築費は、高い設備を選んだから上がる、という単純な話ではありません。
実は、家の考え方や組み立て方そのものが、建築費に大きく影響しています。
このコラムでは、「適正サイズの、難しくない住まい」という弊所の考え方をもとに、
専門用語を使わず、「なぜ建築費が変わるのか」を分かりやすく整理します。
千葉・星久喜町の住まいⅡ
1|建築費は「広さ」だけで決まらない
家の金額は、「何坪か」という広さだけで決まると思われがちです。しかし実際には、同じ広さでも、
家の形
部屋のつながり方
空間の使い方
によって、建築費は変わります。大切なのは、どこにお金が使われているのかを知ることです。
2|家の形とつくり方が、建築費に影響する
2-1. 家の形は、できるだけ分かりやすく
家の外形が複雑になるほど、
外まわりの工事が増え
手間がかかり
つくる時間も長くなる
結果として、建築費は上がりやすくなります。
形を整理することは、見た目を我慢することではなく、長く安心して暮らすための、分かりやすさをつくることでもあります。
2-2. 無理のないつくり方は、結果的に安心
部屋の配置や構成が自然な家は、
工事が進めやすく
仕上がりも安定し
将来のメンテナンスもしやすい
という特徴があります。これは、建築費だけでなく、住み始めてからの安心感にもつながります。
3|天井の高さ・吹抜け・ロフトは、広さ以上のゆとりを生む
3-1. 吹抜けは、家を明るく、つなげる工夫
吹抜けは、家の中に光や風、視線の抜けをつくる工夫です。
家の奥まで明るくなる
家族の気配が伝わる
実際の広さ以上に、開放感を感じられる
適切な大きさと場所でつくることで、広さを増やさなくても、のびやかな住まいになります。
別コラム「吹抜けをつくる/つくらない判断基準」でも詳しく解説しています。
3-2. 天井の高さは、場所ごとに変えてよい
すべての部屋の天井を高くする必要はありません。
くつろぐ場所は、落ち着く高さ
集まる場所は、少し開放的に
このように使い分けることで、家全体にメリハリが生まれます。これは、無理に家を大きくしないための「適正サイズ」の考え方でもあります。
別コラム「天井高さを変える理由」でも詳しく解説しています。
吹抜け|星久喜町の住まいⅡ
天井の変化|星久喜町の住まいⅡ
3-3. ロフトは、床を増やさない工夫
ロフトは、床の広さを増やさずに、暮らしの余白をつくる方法です。
収納として
子どもの遊び場として
少しこもれる場所として
使い方はさまざまですが、家を大きくしなくても、暮らしの幅を広げられるのが特徴です。
4|性能は「数字」よりも、使い方から考える
家の性能について、数字で説明されることが増えました。
もちろん大切な考え方ですが、数字だけを追いかけると、かえって分かりにくくなることもあります。
どんな部屋で、どんなふうに過ごしたいか。
そこから考えることで、無理のない性能と、納得できる建築費につながります。
5|建築費が安定しやすい家の共通点
建築費が大きく変わりにくい家には、共通する考え方があります。
家の考え方が整理されている
広さに頼らず、空間を使っている
考えることが増え過ぎない、分かりやすい計画になっている
これは、「難しくない住まい」をつくるための土台です。
まとめ|建築費は「考え方」で整えられる
建築費を抑えるというのは、何かを我慢することではありません。
家の形を整理する
広さに頼らない工夫をする
大切なところに、きちんとお金を使う
その積み重ねによって、同じ予算でも、住まいの心地よさは大きく変わります。
「適正サイズの、難しくない住まい」とは、無理をしないことではなく、迷わない家づくりをすること。
建築費に不安を感じたときは、金額そのものよりも、その家の考え方を、一度立ち止まって見直してみてください。
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