老後の家は、なぜ小さい方がいいのか

定年が近づいたとき、あるいは定年を迎えたとき、

「家のことを、そろそろ真剣に考えなければ」と思う方がいます。

子どもはとっくに独立した。

今の家は広すぎる。

でも、いまさら家を建てるのか、という迷いもある。

その迷いは、正直だと思います。

ただ、ひとつだけ確かなことがあります。

老後の住まいを考えるとき、「小さい方がいい」というのは、

妥協ではなく、事実ということです。

1. 広さは、使う人の数に比例する

家族4人で暮らすために建てた家を、

ふたりで使い続けるのは、理にかなっていません。

使わない部屋は、掃除をしなければならない。

光熱費は、空間の大きさに正直にかかる。

外壁も屋根も、面積が広ければ維持費がかかる。

広い家を維持するために、老後の資産を少しずつ使い続ける。

それは、誰も望んでいない結末のはずです。

住む人の数と、家の大きさは合わせた方がいい。

それだけのことです。

2. 小さい家は、寒くない

老後の住まいで、私がいちばん大切だと思うのは「温かさ」です。

広い家は、

暖めるのが難しい。当然、光熱費もかさみます。

廊下が寒い。

トイレが冷える。

脱衣室と浴室の温度差が大きい。

これは快適さの問題だけではありません。
冬の急激な温度変化は、体に直接こたえます。

小さな家は、少ないエネルギーで家全体を均一に温められます。
断熱と気密の性能を適切に確保すれば、
冬の朝、布団から出ても寒くない家は、十分に実現できます。

弊所の自邸(千葉市・26坪)では、冬の室温が朝でも18℃を下回りません。

これは特別なことではなく、小さい家だからこそ、無理なく実現できることです。

3. 小さい家は、設計に正直になれる

広い家には、「なんとなくの余白」があります。

廊下が少し長くても気にならない。

収納が適当な場所に押し込んであっても、なんとかなる。

窓の位置が少し違っても、まあいいか、となる。

でも小さい家は、そういう「なんとなく」が許されない。

だから、一か所ずつ丁寧に考えることになる。

この廊下は本当に必要か。

この窓は、朝の光を正確に届けているか。

この動線は、ふたりで暮らすうえで本当に快適か。

その問いに向き合った家は、住み始めてすぐ気づきます。
無駄がないのに、窮屈さがない。
それが、小さくても豊かな家の正体です。

4. 小さい家は、老後の「お金の余白」をつくる

建てるときの費用だけでなく、住み続けるための費用まで含めて考えると、

小さい家の方が、長い目で見て有利です。

建築費そのものが抑えられる分、

性能(断熱・耐震)に予算を集中できます。

光熱費が少なくて済む。

維持・修繕のコストが少なくて済む。

その分のお金は、旅に使っても、食事に使っても、

孫のために使っても、いい。

住まいは、人生の背景です。

背景が整っていないと、肝心の「暮らし」が落ち着かない。

背景が穏やかであれば、その前で展開される暮らしも、自然と穏やかになる。

老後の住まいを小さくすることは、ただの縮小ではありません。

必要なものだけを、丁寧に。

ふたりに合った大きさで、無理なく、快適に。

それが、これからの時間を穏やかに過ごすための、

ひとつの選択だと私は思っています。

仕事を全うし、子育ても終えた。

そのとき初めて、自分たちのための家を静かに考え始める方がいます。

急がなくていい。

でも、考え始めるのに早すぎることもない。

まずは、話だけ聞いてみてください。

弊所では随時、 住まいの相談会 を開いています。

オンラインでも対応しています。費用はかかりません。

設計者が家族と実際に暮らす自邸を、毎月限定で公開しています。

断熱等級6・耐震等級3の住まいが、実際にどんな空気感なのか。

まずは体感しにきてください。

設立日 2011年10月17日
代表者 平 泰博/一級建築士/管理建築士
所在地 〒260-0808 千葉県千葉市中央区星久喜町1214-22
加入保険 日事連・建築士事務所賠償責任保険

事業内容

 

 

 

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