- 60代夫婦のための、終の住処 -
この住まいは、千葉市検見川に建つ、
60代のご夫婦の終の住処です。
特別な暮らしを求めたわけではありません。
これからの時間を、心穏やかに
過ごすために選ばれた住まいです。
千葉県|木造2階建て
ご夫婦は、立地の良いマンションで
快適に暮らしていました。
それでも将来を考えたとき、
「これからの老後を元気に楽しく過ごせる住まい」
「次の世代へ受け継げる住まい」
をつくりたいと考えられました。
家を建てることが目的ではなく、
これから先の人生を気持ちよく
暮らすための器。
そんな思いから、家づくりが始まりました。
60歳台の夫婦です。「これからの老後生活を元気に楽しく過ごせる家」「次の世代に引き継げる資産価値のある家」を目標に、バリアフリーの要素も考慮した家づくりに取り組むこととしました。
平さんに建築をお願いしたのは、HPを拝見して掲げられているVISION-「気張り過ぎず、心地よく、美しいお気に入りの普段着のような住まいを/次の世代へも誇りを持って受け継がれる住まいを」、そしてMISSION(住宅性能の重視、新しい暮らしの場の提供、経年変化を楽しむ、徹底した図面づくり)が、当方のニーズにピッタリだと思ったからです。
また、メールでのやり取りでは、これまで60歳台からの依頼は受けたことがないことや、バリアフリーを意識した建築経験はないことなど、正直にお返事いただきました。事務所での面談で、誠実なお人柄に接し、新しい知識や技術はこれからでも研究、修得いただき、よい家づくりをしていただけると判断してお願いすることといたしました。
打合せに入ってからは、都内の当方宅まで何度もお越しいただき、にわか勉強の我々の知識やYouTubeで拾っただけの情報にも真摯に受け答えいただきました。設計段階では、我々のアイデアも図面に落としていただき、建築上の問題点、他の部分への影響など具体的に説明いただき、納得して家づくりを進めることができました。図面については、工務店社長もそのまま材料手配で使えるレベルで大変助かるとのお話しでした。
取得した土地が南北に細長い土地であったため室内の陽当たりが心配されましたが、平さんの設計意図どおり、吹き抜けを介した2階からの光もあり、大変明るい室内で快適に過ごしております。
これまで高い天井高の白壁基調のマンション暮らしで、それが快適と思っていましたが、2.1mの低い天井で落ち着く寝室から、吹き抜けを下から見上げれば5m以上の高さがあり、光の明暗と無垢材の木目の豊かな表情のある空間ができました。
平さん、工務店さん、大工さん、その他多くの方々に携わっていただき、すばらしい住まいができたことに心から感謝しております。
こちらの住まいでは、高断熱化や太陽光発電だけでなく、
将来の電気自動車導入も見据えて計画を行いました。
設計当時はまだ電気自動車の購入予定はありませんでしたが、
将来必要になった時に大掛かりな工事が不要となるよう、
充電設備用の配線をあらかじめ準備していました。
その後、お施主様は実際に電気自動車へ乗り換えられ、
現在は充電設備の設置工事を進められています。
そんな近況をご報告いただいたメールの中で、
こんな言葉をいただきました。
いまだに色々な場面で、家を建てたことでの喜びを感じており、
二人で良かったね、と話しております。
設計者として、これほど嬉しい言葉はありません。
家づくりは、建物が完成したら終わりではありません。
住まい手が暮らしに関心を持ち、学び、工夫を重ねることで、
家は少しずつそのご家族らしい住まいになっていくものだと思います。
検見川の住まいのお施主様は、光熱費を記録し、補助金制度を調べ、
新しい技術も積極的に取り入れながら、住まいをより良く活用されています。
その姿勢には、私自身も学ばせていただくことが多くあります。
家づくりは、設計者だけがつくるものではありません。
住まい手と設計者が一緒に考え、完成後も住まいを育てていくことで、
本当に豊かな住まいになっていくのだと思います。
ご夫婦が今も「建てて良かったね」と話してくださっていることを知り、
この住まいづくりに携わることができて本当に良かったと感じています。
植栽工事(お施主様手配による別途工事)完了後の様子 ※写真提供:お施主様