「吹抜けのある家は、夏は2階が暑いのでは?」
「小さな家に、エアコンは何台必要ですか?」
家づくりのご相談で、夏になると必ずいただく質問です。
今回は、この家に実際に住んでいる者として、
今年の夏の「現実」をお伝えします。
わが家のエアコンは、計2台。夏の基本は1台です

わが家には、壁掛けエアコンが2台あります。
夏用に1台。冬用に1台。
この真夏、基本として動いているのは1台だけです。
延床26坪。吹抜けとロフトのある、小さな家。
その全体を、家庭用の壁掛けエアコン1台で整えています。
特別な機械は、何も使っていません。
ただし、正直に書いておきます。
来客で人数が増えたとき。
キッチンで火を使う調理中。
そうした室温の上がる場面で即座に室温を下げたいときは、
1階のリビングのエアコンも、適宜使っています。
「1台で我慢する」ことが目的ではありません。
前提に縛られすぎると、生活は窮屈になります。
無理なく、2台をうまく使い分ける。
それが、住んでいる者としての本当の運用です。
実測|外は30度。室内は26度台
先日の真夏日。外気温は30度まで上がりました。
その日のわが家は、
室温は、おおむね26度台。
湿度は、60%台。
1階のリビングも、2階も、ロフトも、
場所による大きな温度差はほとんどありません。
帰宅して玄関の戸を開けた瞬間の、カラッとした空気感。
この家の確かな幸せです。
気になる電気代
6月の電気代は、3,530円でした。
エアコンを我慢した結果ではありません。
暑いとき、湿気を感じるときは、エアコンを適宜使用していました。
なお、わが家には太陽光発電(4.08kW)が載っていますが、
売電の開始には申請から半年ほどかかるとのことで、
この金額に売電収入はまだ反映されていません。
昼間は太陽光の電気を使って暮らしているため、買う電気そのものが少なくなっています。
7月は更にエアコンの稼働時間が増えるかと思います。
7月以降が夏場の真の電気代になりますので、そちらの結果も今後ブログで綴っていきたいと思います。
なぜ、1台で足りるのか
理由は、シンプルです。
外の熱を、入れないこと。
入った涼しさを、逃がさないこと。
そして、家の中に空気の通り道があること。
壁や屋根の断熱がしっかりしていると、
外の暑さが室内に伝わりにくくなります。
隙間の少ない家は、
冷やした空気が漏れていきません。
そして、吹抜け。
「吹抜けは夏暑い」と言われがちですが、順番が逆です。
断熱と気密が確かな家では、
吹抜けは家全体に空気を届ける通り道になります。
1台のエアコンの涼しさが、
吹抜けを介して2階へ、ロフトへと巡っていく。
夏の吹抜けは、敵ではなく、味方です。
数値より、大切にしていること
ここまで、温度や湿度、電気代の話をしてきました。
もちろん、数値は大切です。
設計の根拠であり、暮らしを支える土台です。
ですが、いちばん大切なのは、
暮らしていて、無理がないかどうか。
設定温度を守るために我慢をしたり、
電気代を気にして暮らしが窮屈になったりするなら、
それは順番が逆だと思うのです。
数値は、心地よい暮らしのための道具であって、
目的ではありません。
だからわが家では、これからも数値にとらわれず、
季節ごとの運用や、小さな工夫を重ねていくつもりです。
住みながら確かめ、直し、また確かめる。
その繰り返しの先にしか、本当の答えはないと思っています。
この空気は、来て確かめるのが一番早い
数字は、あくまで入り口です。
猛暑日の午後、玄関の戸を開けた瞬間の空気。
それは、写真でも文章でも伝わりません。
毎月開催している【自邸|暮らしの見学会】では、この夏の空気を、そのまま体感していただけます。
7月25日(土)は、残り2枠。
8月22日(土)も、真夏の体感には最適です。