丁寧に住み継がれる住まい
先日、竣工から一年が経過した「検見川の住まい」を訪れ、工務店さんと共に一年点検を行いました。
当日は雨が降ったりやんだりの不安定な天候でしたが、外部点検の際には雨も上がり、落ち着いて点検を行うことができました。
竣工から一年が経ちましたが、室内・外部とも非常にきれいな状態が保たれ、
お施主様の丁寧な暮らしぶりと、工務店さんのしっかりとした施工の賜物だと感じました。
また、私自身にとっては、設計時に意識/注意していた細部、
特に、雨仕舞(専門用語では、板金の納まりや板金の立下り寸法など)が、実際の経年の中でどう機能しているかをしっかりと確認することができました。
外部に木を使う場合(ドア・壁・天井全てにおいて)、ほんのわずかな配慮が、時間とともに現れる変化に大きく影響します。
工事中、板金屋さんと現場で原寸図を広げながら打合せを行ったことが思い出され、楽しくも懐かしい気持ちになりました。
成長する庭とウッドデッキの関係
庭木も竣工当初よりひと回り成長し、さらに豊かな表情を見せてくれていました。
ウッドデッキと庭木の距離感もちょうど良く、庭木の剪定をデッキの上から行えるとのこと。
『疲れたらデッキで一休み。そんな使い方もできるのが嬉しい。』とお話をうかがい、
外と内を緩やかにつなぐ「中間領域」としてのデッキの大切さを改めて感じました。
エアコン一台で快適な住環境を実現
室内は、2階のホールに設置したエアコン一台(28度設定/弱運転で稼働)のみで、
リビングの温度は28度、湿度はおよそ55%、家全体も非常に快適な状態が保たれていました。
断熱性能・気密性能などの要素が、日々の暮らしに確かな快適さをもたらしていることを体感できました。
住まいの成長を見守る楽しみ
こうして一年後に住まいを訪れ、暮らしが根づいている様子を見ることができるのは、設計者として何よりも嬉しい瞬間です。
これからも四季を重ねるごとに、住まいと暮らしがさらに馴染み、より豊かになっていくことと思います。
改めましてお施主様、このたびは一年点検へのご協力ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
<お知らせ>
-住まいの何でも相談会-
新しい家づくり/リフォーム・リノベーション/耐震診断・耐震改修 に関するご相談をお考えの皆様へ
「住まいの何でも相談会」のお知らせです。
■日時
- 07/05(土)11:00~/14:00~/16:00~
- 07/19(土)11:00~/14:00~/16:00~
- 別日で日時を設定(★ご希望日時をコメント欄へご記入ください)
詳細は 住まいの相談会 をご確認ください。