設計初期に周辺地域の地盤データを参考にし、おおよその地耐力(地盤の強さ)を想定して構造計画を進めていましたが、
やはり実際にその土地で調査を行い、現地の地盤状態を確認することは非常に重要な工程です。
一般的なSWS試験ではなく…今回は「表面波探査法」で調査!
地盤調査にはいくつかの方法があります。
もっとも一般的な方法は「SWS試験(スクリューウエイト貫入試験)」。
これは、鉄の棒を地面に差し込み、沈む速さや抵抗から地盤の硬さを測定する方法です。
今回は敷地に高低差があるという地形の特性を踏まえ、弊所では初となる、少し特殊な「表面波探査法」という調査方法を採用しました。
表面波探査法ってどんな方法?
簡単に言うと、地面に振動を与えて、その揺れがどれだけの速さで伝わるかを測定することで、地盤の硬さや性質を調べる調査方法です。
実際の調査風景がこちら、

- 奥にあるシルバー色の円柱状の装置(起振機)から振動を発生させる。
- 手前の小さい黒色の円柱状の装置(検出器)で、振動の伝わり方・スピードを計測する。
といった具合に調査が進みます。
この手法では地面を掘る必要がなく、非破壊で10〜20m程度までの地盤の硬さを連続的に調査できるのが特長です。
さらに、測定データはリアルタイムでパソコンに転送されるため、その場でおおよその結果を確認できるというメリットもあります。
担当者の方から説明を聞きながら、画面に表示される調査データの変化を見ていると、
地中の様子が少しずつ“見える化”されていくようで、なかなか興味深い工程でした。
結果が出るまでは…やっぱりドキドキ
調査結果は翌日には届く予定とのこと。
近隣の地盤調査データから「おそらく良好な地盤だろう」と予測しているものの、やはり実際の数値(報告書)を見るまでは落ち着きません。
地盤の強さ次第では、基礎の設計や補強の有無などが大きく左右されるため、この結果待ちの時間は毎回緊張します。
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